♪人間って本当は何にもできないんですね田中さん 

♪人間って本当は何にもできないんですね田中さん
(「BOSA2」より。作詞・作曲 by BOSA 演奏 by BOSA、Az 15歳)

アベベは走っていた
シマウマが抜いた
人間って本当は何にもできないんですね田中さん
力道山はチョップしていた
ライオンが噛んだ
人間って本当は何にもできないんですね田中さん

答えてください、田中さん
人間には、人間には、何が出来るんですか?

長崎は泳いでいた
サンマが抜いた
人間って本当は何にもできないんですね田中さん
猪木は戦っていた
熊が投げた
人間って本当は何にもできないんですね田中さん

答えてください、田中さん
人間には、人間には、何が出来るんですか?

前述の天才、Azと「少年らしい発見」の唄を歌っています。人間には、実はたいしたことはできないのだ、と。人間や、世界や、宇宙全体といった大きなモノが、その人にとってどう関わるのかは、彼自身が少年時代に決定される問題です。この曲の場合、「田中さん」が、「これまでの人間にはたいしたことはできなかったが、君には何かできるかもしれない」とそっとささやいてくれたら、その人は偉人になったことでしょう。

♪村里友の会のうた 自分の意思を主張せよ

♪村里友の会のうた
(「BOSA2」より。作詞・作曲 by BOSA 演奏 by BOSA 15歳)

中学の頃、村里君という友人がいて、当時の僕は、親友でもない彼をテーマにした曲を何曲か作っています。当時、中学校では「いじめ」が流行っていて、誰もが一度や二度くらい、いじめの対象になったものです。僕もそうなりかけました。が、僕の場合、いじめの中心的役割を果たしていた「くんちゃん」が、たまたま学校を休んでいて、次の日、「え?なんでいじめてんの?」となり、自然消滅。セーフ! 村里君も、いじめられてましたが、彼は強かった。彼は決してへこたれない、めげない、「バカ」と言われると、「バカというな!」と、大声で言い返す。同級生だった僕は、そんな彼をたたえて「友の会」を作りました。この曲は、そのテーマソングです。

高校で別々の学校に行くことになりましたが、あいさつをする程度は仲良かったような・・・。高校生のある日、彼はバイクを買ったらしく、僕に自慢げにそれを見せてくれました。ガソリンで思いのまま走る自分の「延長」を手にした彼は幸せそうでした。当時の僕はそう思いました。

いじめは、いまも子供たちの間でメインテーマとなっているのでしょうが、そんな少年少女諸君には、ぜひ、「村里流」をマスターしてほしいと思います。はっきり意思表示をする。ばりぞーごんを言われたら、きちっと、「そんなコト言うな!」と言い返す。いやむしろ三倍くらい言い返してやれ!黙ってしまって、それを「受け入れた」と誤解されないように。

説教めいた話になってすみません。彼のことを思い出すといつもこんなことを考えてしまうのです。

♪LADY 不良少女に捧げる

♪LADY
(「BOSA2」より。作詞・作曲 by BOSA 演奏 by BOSA 15歳)

中学時代の同級生で、とても可愛くて人気者の彼女は、いまでもそうでしょうが、ヤンキーになりました。ヤンキーファッションに染まるため、彼女は髪をくるくるにして、眉をそって口紅をつけて、スカートを短く(当時の流行)していました。中学生の僕はそれを見て、「素顔の方がかわいいのに、もったいないな」といつも思っていました。

そんな心情を人知れず、歌にしていたなんて、彼女が知るはずもないですね。たった一人の作曲趣味は、ちょっとストーカーちっく?危ないですね、危ないですよ。

この曲は、個人的にはとても好きな曲で、もう一度「オザキキヨヒコ風」にアレンジして録音したいくらいです。オケは頭の中にもう、すっかり完成されているのだがなー。

ずぼらな僕をどうぞ許してください。